Scroll Top

シリンジ法のチューブは天然ゴム,シリコンから選べます。

提供方法にシリンジ法を選択した場合,
シリンジの先端に付けるチューブの種類を2種類から選べます。

1,天然ゴム素材(おすすめ)
2,シリコン素材

1,天然ゴムについて

私が天然ゴムを勧める理由は単純で
一般に入手可能(医療用のものは非常に高額)なチューブのなかで,
最も柔らかく粘膜などを傷つけないため,安全性が高いためです。

以下引用

天然ゴム

天然ゴムの構造

天然ゴム (NR) はゴムノキの樹液に含まれる cis-ポリイソプレン [(C5H8)n] を主成分とする物質であり、生体内での付加重合で生成したものである。樹液中では水溶液に有機成分が分散したラテックスとして存在し、これを集めて精製し凝固乾燥させたものを生ゴムという。生ゴムも弾性材料として消しゴムなどに使われるが、硫黄による加硫により架橋させると広い温度範囲で軟化しにくい弾性材料となる。この加硫法による弾性改良はチャールズ・グッドイヤーにより1839年に発見された[1]。硫黄の他に炭素粉末を加えて加硫すると特性が非常に改善され、その含有量によって硬さが変化する。多くの硬質ゴム製品はこの炭素のために黒色をしている。

なおイソプレンを化学的に重合させたポリイソプレンは合成ゴムの一種であるが、天然ゴムのポリイソプレンとはいくらかの構造的違いがある。まず合成ポリイソプレンでは現在のところ100%シス体を得ることはできず、少量のトランス体が含まれている。また天然ゴムはポリイソプレンの他に微量のタンパク質や脂肪酸を含むが、合成ポリイソプレンにはそのような不純物はない。

天然ゴムの原料となるラテックスの採取
ザヘルス胃カテーテル11.0mm

【医療機器】ザ ヘルス 胃カテーテル 11.0mm  2本【02P06Aug16】
引用おわり

↑のように医療機器として使用されます。

天然ゴム昔から使用され,輪ゴムや靴の底などで触れることが多く,
なじみあるものなので抵抗も少ないでしょう。
しかし,少しだけ欠点もあります。
アレルギーの懸念です。

え?天然ゴムは天然の物なんだから安全なんじゃ無いの?

そう思われるかもしれません。
確かによく商品のレビューなどで天然成分にこだわっている人がいますが,
ある物質が天然物か,人工物かということとそれが有害かどうかは全く関係がありません。


ケシ(植物)から作られるアヘン,蛇毒は有害
人工的に作られるペットボトル(ポリエチレンテレフタラート (PET) ),
服などに使われている化学繊維ポリエステル,ナイロン(ナイロン-66)は(ほぼ)無害

天然物であるものの特徴として,他の不純物(有機物)が数多く混入しているということが普通です。
そして,この不純物やその物質そのものがアレルギーを起こす場合が稀にあります。

引用

天然ゴムに含まれる微量のタンパク質や脂肪酸はポリイソプレン鎖の末端に結合していると考えられている。

このタンパク質はアレルゲンとなることがある[5
引用終わり

天然ゴムによるアレルギーを一般にラテックスアレルギーと言います。

以下引用

これは一般に◎どんな病気?

天然ゴム(natural rubber
latex)製品に接触することによって起こるじんま疹、 アナフィラキシーショック
、喘息発作などの即時型アレルギー反応をラテックス・アレルギーといいます。初めて医学雑誌に報告されたのは1979年のNutterによる接触蕁麻疹の患者さんの報告です。

天然ゴム製品は、手袋、カテーテル・絆創膏などの医療用具、炊事用手袋、ゴム風船、コンドームなどの日用品として日頃から接触する機会が非常に多い製品です。

最近は院内感染の予防のため医療従事者のゴム手袋の使用頻度が高くなったため欧米では罹患率が急速に上昇しました。また、バナナ・アボガドなどの特定の食物に含まれる蛋白質と交又抗原性を示すこともありラテックスアレルゲンに感作されると、これらバナナ、アボガド等の食べると蕁麻疹やアナフィラキシーショックを起こすことがありこれをラテックス・フルーツ症候群とよんでいます。

 
 
 

   

◎この病気とは違います
天然ゴム製品との接触で起こるアレルギーに接触性皮膚炎という病気がありますが、これは天然ゴム製品の製造過程で添加される化学薬品が原因でこの化学薬品により感作されることでおこる湿疹です。この病気は遅発型アレルギー反応によっておこりますので特異IgE抗体の産生はありません。

◎どんな人がなりやすいの?(ハイリスクグループ)
米国FDA(Food and Drug Administration)が1992年にラテックス・アレルギーの注意を報告するまでに、アナフィラキシーショックによる死亡が15名、アナフィラキシーショックが1000名以上報告されています。

ハイリスクグループと言われているのは、
①医療従事者 特に手指にアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎がある場合
②繰り返し医療処置を受けている患者さん 欧米では二分脊椎症患者さんがこれにあたります
③食物アレルギー患者さん 特にラテックス・アレルゲンと交又抗原性を持つアボガド、バナナ、クリ、キウイフルーツ等にアレルギーがある場合
④天然ゴム製造業従事者

欧米でのラテックス・アレルギーの頻度は次のとおりです
   
一般            0.8%

   
手術室医師         7.5%
   
手術室看護婦        5.6%
   
歯科医師         13.7%
   
その他医療従事者      1.3%

日本国内の報告は、欧米に比較して低く
医療従事者で1.1から3.8%がラテックスアレルゲンに感作されていると報告されています。

引用おわり (日本ラテックスアレルギー研究会)

数百人に一人という低確率ですが,ラテックスアレルギーを持つ人がいると推測できます。
しかも,シリンジ法では,手や皮膚より粘膜の薄い膣内に挿入します。

しかし,
手袋などと違い,挿入して粘膜に触れている時間はわずか数秒であることを勘案すると
実際に有害な症状が露見するまでに悪化する例は
ほぼない
と考えても良いでしょう。

↑でも特に発症率が高いのは長時間ゴム製品を着用する職業であるため,
発症率は接触時間に比例すると推測できます。
金属アレルギーなどでも特に問題となるのは
ネックレス着用など長時間,アレンルゲンが肌に触れる場合がほとんどですので
心配は不要です。

ただ,万一に備え,ラテックスアレルギーをお持ちの方(手袋などゴムでひどくかぶれた事がある方)
には安全のため,↓シリコンを使って頂きます。

2,シリコンについて

以下引用

シリコーン

立体構造

シリコーン (silicone) とは、シロキサン結合による主骨格を持つ、合成高分子化合物の総称である。 語源は、ケトン炭素原子をケイ素原子で置換した化合物を意味する、シリコケトン (silicoketone) から[1]

ただし、慣用的に低分子シラン類を含む有機ケイ素化合物全般を指す意味で使用される場合もある。

シロキサン結合が5000~10000の直鎖構造分子はゴムの性質を示し、主に二次加硫して利用される。

  • 医療素材:弾性材料や繊維材料として利用されており、前者ではバルーンカテーテル、後者では気体透過性の良い事から人工心肺膜としても利用されている。

引用おわり

NCM_1013
↑実際のシリコンチューブ(と比較用ポケットティッシュ)

このようにその有益性,人体への無害性からシリコンは医療用として頻用されるため,

私としては非常になじみ深いものですが,

このシリコンチューブは少し厚く,少し硬いため

ことによると,粘膜を傷つけてしまう可能性も否定できませんので,

最初は慎重に挿入して下さい。

潤滑ローションは無料で差し上げます。

また,ご自身で他のチューブを使いたい,別な注入方法をとりたい

などありましたら,もちろん,ご自由にしていただいて構いません。

【ここをクリック】 happybaby050@gmail.com

【テンプレート】
★私は以下の提供方法を希望します。

シリンジ法    ●タイミング法  ●人工授精  ●他(  )

★その他の質問,リクエスト
(          )